秋の花粉症の原因としてブタクサがよく知られています。
秋の花粉症の原因とも言われるブタクサなんですが、セイダカアワダチソウと間違って画像が紹介されているのをたまに見かけることがあります。
また、セイダカアワダチソウをブタクサと勘違いしている方もたくさんいるようですね。
セイダカアワダチソウはとても目立つ植物で厄介者扱いされていますが、秋の花粉症の原因の一つであるブタクサとは違う植物です。
秋の花粉症の原因と言われるブタクサとセイタカアワダチソウの違いを画像で比較してみました。
是非、ブタクサとセイタカアワダチソウの画像を比較して特徴を掴んでみて下さい。
また、秋の花粉症の対策についても合わせてお伝えします。
秋の花粉症の原因
花粉症の季節と言えば春ですが、花粉症は春だけでなく秋にも発症します。
秋の花粉症の原因は、主にブタクサ、ヨモギ、カナムグラ、カモガヤがあげられます。
またハウスダストも秋の花粉症の原因の一つとなっています。
それでは、秋の花粉症の原因とも言われる植物について見ていきましょう。
ブタクサ
ブタクサはキク科の北米原産の外来種で、日本には明治初期に渡来した帰化植物になります。
和名は、漢字で豚草と書きます。
日本全国の道端や河原に分布しています。
ブタクサは水を好む植物なので、とくに河原に多く見られます。
ブタクサの開花時期は7月~10月にかけて開花し、ピーク時は9月中旬頃となっています。
地域によっては、10月下旬から12月まで開花しています。
ブタクサの特徴は葉で、細かくきれこんでいる点ですが、背丈は30センチから120センチほどとなります。
セイタカアワダチソウとよく間違えられているブタクサですが、セイダカアワダチウよりもどちらかと言うとヨモギにとても似ていますね。
セイダカアワダチソウの花粉は杉やヒノキの花粉に比べるととても粒子が小さく、気管に入りやすいと言われています。
ブタクサをアレルゲンとした秋の花粉症は喘息のような症状が見られるのが特徴のようです。
秋の花粉症の原因となっているブタクサですが、日本人の花粉症の原因としては、杉、ヒノキに次いで3番目に多い患者数となっているということです。
ブタクサは草の一種と言えど、けして侮れない植物ですね。
ブタクサの秋の花粉症にはご注意下さい!
ヨモギ
ヨモギは草餅の原料となる餅草のことです。
ヨモギといえば薬草というイメージがありますが、ヨモギの花が秋の花粉症の原因の一つになっています。
草餅の原料として使用する餅草は、春先に芽吹いた新芽を摘んだもので、餅草の他に天ぷらにしてもヨモギ独特の香りがあって美味しいです。
ヨモギは繁殖力が強く、日本各地どこにでも自生している繁殖力の非常に強い多年草になります。
ヨモギの花は夏から秋にかけて開花しますが、とても地味な花です。
地味で目立たない花ですが、ブタクサと同様に秋の花粉症のアレルゲンとなっています。
ヨモギ自体は色々な効能を持っており、育ち始めた若い株は乾燥させて煎じて飲むと、腹痛、下痢、貧血、冷え性に効くと言われています。
また、よもぎを乾燥させたものをお風呂に入れると、腰痛や痔に良いとされているそうです。
ヨモギの花の開花時期は8月初めから10月一杯ですが、ピークは9月となっています。
薬草としての効能のあるヨモギですが、こちらも秋の花粉症のアレルゲンとなっていますので、ヨモギの花が咲いたらご注意下さい。
カナムグラ
カナムグラは、なかなか聞きなれない植物ですが、道端や空き地などでよく見かけるアサ科のつる性の植物です。
特徴は、ザラザラした葉とつるにある細かい棘で、肌に触るとザラザラして痛く、間違ってつるに引っかかると、肌が赤く擦り切れたような状態になり、ヒリヒリ、チクチク痛いので、とても厄介な植物です。
カナムグラの花はそれほど目立つ花ではなく、開花時期は8月~10月となっています。
ブタクサやヨモギと同様に秋の花粉所のアレルゲンとなっています。
カモガヤ
カモガヤは、イネ科の多年草です。
葉はススキに似たような細い茅のような葉で、高さは1メートル前後まで伸びます。
スーッと伸びた茎の先にススキの穂のに似たフワフワした花を咲かせます。
その花の花粉が秋の花粉症のアレルゲンとなっています。
カモガヤはよく牧草畑で見かけますが、ユーラシア原産の帰化植物となっており、明治時代に牧草として日本に導入されましたが、現在は各地で野生化しています。
カモガヤの開花時期は5月から7月にかけてとなっており、杉、ヒノキの花粉が一段落した後に、カモガヤの花粉が飛び始めますので、気づかないで杉やヒノキの花粉症が続いていると勘違いをされる方も多いようです。
ハウスダスト
秋の花粉症の原因として挙げられるのは、植物だけでなくハウスダストも要因の一つです。
特に夏場はダニが繁殖し、繁殖したダニは秋には死んでしまい死骸となって室内の埃に紛れ込みます。
ハウスダストによるアレルギー鼻炎が秋の花粉症の特徴となります。
小まめなお掃除は欠かせませんね。
ブタクサとセイタカアワダチソウの画像比較
セイタカアワダチソウのことをブタクサだと思っている方って多いのではないでしょうか?
実は、私もセイタカアワダチソウのことをブタクサだと思っていました。
と言うのも、ここ数年でセイダカアワダチソウを見る機会がとても増えました。
高齢化で畑を荒らす家が増えて、作物を作らなくなった畑はすぐに雑草が生え始め、みるみるうちに荒れ果ててしまいます。
その荒れ果てた畑は必ずと言っていいほどセイダカアワダチソウが群生します。
しかもセイダカアワダチソウは高さも2メートル近くにもなるため、畑に入ることも困難なほどです。
黄色い花を咲かせるセイダカアワダチソウは、見るからに花粉をたくさん飛ばすような植物ですが、実はセイダカアワダチソウは虫媒花で、虫によって花粉を受粉させる植物のため、花粉は飛ばないようです。
セイダカアワダチソウと勘違いさえれるブタクサは、風媒花で風に花粉が飛ばされることで受粉をし子孫を残していくといことで、花粉を風で飛ばす植物なんですね。
また、ブタクサの花はセイダカアワダチソウの花に比べると、黄色い色も薄めですし、セイダカアワダチソウほどの存在感には欠けますね。
また、印象としてブタクサは日本各地に自生しているとは言え、どちらかと言うとセイダカアワダチソウの方がお目にかかる機会は多いように感じます。
セイダカアワダチソウの方が目立つ植物で、存在感もあるために秋の花粉症の原因としてブタクサと勘違いされる要因なのかもしれません。
ブタクサとセイダカアワダチソウの違いは、葉を見れば区別がつきやすいかと思います。
こちらは、セイタカアワダチソウの画像になります。
いかにも花粉が飛び散りそうな植物ですが、意外にも虫媒花で秋の花粉症には影響ないそうです。
セイダカアワダチソウの葉は細長いスッとした葉に対して、ブタクサはギザギザの切れ込みが特徴の葉をしています。
また花もセイダカアワダチソウは、濃い黄色の小花が密集していますが、ブタクサはそれほど黄色は強くはなく、花も控えめな小花いった感んじです。
ブタクサの画像がこちら。
見た目的には、セイダカアワダチソウの方がアレルゲンが強そうな、何とも近寄りがたい印象を受けてしまいますね。
どうでしょうか?
セイタカアワダチソウは、よく見かける植物ではありませんか?
それに比べてブタクサは、それほど頻繁にはお目にかかることないような気がします。
セイダカアワダチソウとブタクサの区別は、葉で区別がつきやすいですし、花も全然違いますね。
ブタクサとセイタカアワダチソウの区別がお分かりいただけましたか?
私個人の感想としてブタクサは、思ったよりもどこにでも繁殖しているわけではなさそうな気がしますが、杉、ヒノキに次いで3番目にブタクサが花粉症の患者数と言うことでですので、花粉が飛びやすい植物なのかもしれませんね。
秋の花粉症の対策
ブタクサやヨモギなどのあきの花粉症にならないための対策をお伝えします。
まず大切なことは秋の花粉症の原因となる植物に近づかないことです。
秋の花粉症の植物の画像をよく見て、出来るだけその植物は避けるようにしましょう。
花粉が付きやすいのは露出のある顔や髪の毛となりますので、帽子を被ったりサングラスをかけるなどして、顔と頭の露出を少なくすることが、秋の花粉症を防ぐ対策となります。
帰宅した際には、服の花粉を払い落すことも有効的です。
うがい、手洗い、出来れば洗顔まですることがおススメです。
車を運転する際には窓ガラスは閉めたまま運転するのもおススメです。
ハウスダストによる秋の花粉症の対策は、小まめに掃除機をかける、寝具の洗濯も効果的です。
夏場は除湿器を使い、部屋の湿度を上げないようにすることでダニの繁殖を抑える効果があります。
以上が秋の花粉症の対策となりますが、どれも簡単なことですので、日頃から花粉症の対策として習慣づけしておければいいかと思います。
是非、花粉症の対策に取り入れてみて下さい!
まとめ
秋の花粉症の原因とされるブタクサについて、セイタカアワダチソウと勘違いをされている方のために、ブタクサとセイタカアワダチソウを画像で比較をしてみました。
セイタカアワダチソウは、秋の花粉症の原因のブタクサのことではありません。
秋の花粉症の対策のお役に立てれば幸いです。
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