春の楽しみの一つに山菜があげられますね。
山菜の中でもここ最近人気なのが、コシアブラという木の芽です。
タラの芽に少し似ている山菜ですが、タラの芽よりも繊細で香りがありとても美味しいです。
コシアブラは、沖縄を除き北海道から九州まで各地の雑木林などに自生していますので、誰でも簡単に採ることが出来るのが嬉しいですね。
ただ、木の芽が芽吹き出す時期は、他の植物も一緒ですのでコシアブラの木との見分け方が難しく感じる人もいると思います。
今回は、そんなコシアブラの木の見分け方のポイントや調理法や保存方法などコシアブラの楽しみ方をお伝えします。
是非、コシアブラの木の見分け方を抑えてコシアブラの料理を楽しみましょう!
コシアブラの見分け方
コシアブラの芽吹き出すころは、色々な植物が一斉に芽吹くため、コシアブラとの区別が付きにくい植物も多くあります。
特にコシアブラに似ているのが、一番注意したいウルシの木なんですね。
ウルシの木の大きさや、木の芽の感じがとてもよくコシアブラに似ていて気を付けないとうっかり間違えてしまいます。
ウルシは、人によって皮膚がかぶれたりするので注意が必要です。
ウルシに弱い人は、ウルシの木の下を通っただけでもかぶれてしまう人もいるのほどです。
しかし、ポイントを抑えればすぐに見分けがつくようになりますよ。
コシアブラの木は、白くて樹皮がつるんとしています。
一方ウルシの樹皮は、縦に模様が入ってます。
小指くらいの細い木では、判別は付きにくいかもしれません。
その場合は、木の芽で判別が出来ます。
コシアブラの木の芽は奇麗な薄い緑色をしており、透き通るような薄い葉です。
また茶色の茎の部分は白い産毛に覆われてたようになっています。
葉は広がると5枚葉になっていますね。

出典:PIXTA
一方ウルシの木の芽は、全体的に赤いです。
葉は、広がると10枚葉くらいあるでしょうか?
コシアブラとは、葉の形が全然違います。
また、ウルシの他にもコシアブラに似た木の芽がありますが、判別がつかないようでしたら採らないほうが無難でしょう。

出典:awarushi.jugem.jp
コシアブラの木の見分け方のポイントは、白いつるんとした木と、透き通るようなきれいな葉と茶色の茎の産毛です。
くれぐれも赤い木の芽は、触れないように注意しましょう!
コシアブラの時期
コシアブラの時期は春先です。
木の芽の部分を採りますので、山の木々が芽吹き出す頃です。
四国、近畿、中部では4月中旬前後。
東北など標高の高いところでは、5月初旬から6月一杯にかけて採れるようです。
私の住む関東北部では、ゴールデンウィークの頃がコシアブラの時期でしたが、ここ数年はゴールデンウィークでは遅いですね。
4月中旬過ぎたら要チェックです。
地球温暖化のせいなのか、年々コシアブラの時期が早まっているように感じます。
植物は敏感に温度を感じているんですね。
コシアブラなど木の芽は、芽吹き出すと一斉に大きくなってしまいますから、いいところ一週間が勝負です。
もたもたしていると、あっと言う間にコシアブラの木の芽が大きく開いてしまうので、食用には向かなくなてしまうんですね。
本当にここ近年は、冬が過ぎたら春を通り越して夏になってしまうような陽気ですので、木の芽の成長もあっと言う間です。
コシアブラの保存
コシアブラは、保存が効かないと言われています。
なので、なかなか市場に出回らない要因の一つのようです。
しかし、保存の仕様によっては2週間から3週間は保存が効きます。
コシアブラの旬の時期は本当に短いので、出来れば保存して長く楽しみたいですよね。
特に田舎を離れている人に食べさせてあげたい!と思う方もおられるかと思います。
コシアブラを長く保存させるには、採ってきたらよく水洗いをして水分が残っているうちにキッチンペーパーで包みタッパーに入れて冷蔵庫で保存します。
この時に注意したいのが、コシアブラをたくさん重ね過ぎないこと。
たくさん重ね過ぎてしまうと蒸れて葉の部分が腐ってしまいます。
これで2週間から長くて3週間はフレッシュな状態で保存が可能です。
コシアブラをフレッシュのまま保存するのでなければ、茹でて冷凍保存も一つの方法です。
是非、参考にしてみて下さい。
コシアブラの調理方法
旬のコシアブラ、一番美味しくいただくのは天ぷらかと思います。
コシアブラの三つ葉に似た香りも楽しめますし、クセもなくサクサクした天ぷらとお蕎麦でもあれば最高ですね。
コシアブラをサクサクに揚げるコツは、水で溶いた天ぷら粉をつける前に、小麦粉をコシアブラ全体にまぶすことです。
いわゆる打ち粉というものですね。
天ぷらの衣を直接コシアブラにつけないで、一度打ち粉をしてから水で溶いた衣をつけて揚げると、サクサクに揚がりますので試してみて下さい。
天ぷら以外でもコシアブラを美味しくいただけます。
コシアブラをお浸しにしても美味しいです。
ちょっと洋風にアレンジしてもいいですね。
例えば、パスタの具材にも合いますよ。
パスタの具材で利用する場合は、味付けはコシアブラの風味を活かすため、醤油かクリーム、塩味が良いと思います。
個人的には、醤油が一番合うかなと思います。
コシアブラと合わせる具材は、マイタケやシメジなど山系の食材が合うかと思います。
あく抜きは?と思われるかもしれませんが、私はコシアブラを刻んでそのまま調理してしまします。
コシアブラは火を通すことによって、葉の緑いろが一層濃くなって、見た目もきれいに仕上がりますよ。
パスタ以外では、お味噌汁の具材としてもいいですね。
また、ピザのトッピングにもバジルの代わりとして使えそうですね。
コシアブラの調理法と言えば、天ぷらが一般的かと思われますが、パスタやピザなど洋風にアレンジしても美味しくいただくことが出来ます。
是非試してみて下さいね。
コシアブラの別名
コシアブラの別名です。
私の住む地方では、コシアブラを別名シラキノメと呼んでいます。
白木の芽 コシアブラの木は白いのでシラキノメと呼ばれています。
地方によって別名は色々とあるようですね。
コシアブラはウコギ科の落葉高木になります。
別名は、ゴンゼツノキ、ゴンゼツ、アブラギ、ヤマカブラなど様々な呼ばれ方があるようです。
コシアブラはどんなところで採れる?
コシアブラは、主に雑木林に自生すると言われています。
落葉高木ということで、大きく成長した木は高い木になりますが、実は雑木林に入ると大人の膝丈から1メートル位のコシアブラが自生していることが多いです。
また、雑木林にも自生していますが、わりと日陰の暗い杉林に自生していることも多いんですよ。
まとめ
コシアブラの木の木分け方から調理法、保存方法などをお伝えしてきました。
参考になれば幸いです。
春の旬の山菜のコシアブラを是非、お楽しみ下さい。
コメント