2022年7月8日に参院選挙の応援演説中に安倍元総理大臣が銃撃された事件。
逮捕されたのは奈良県在住の山上徹也41歳。
この平和な日本に於いて信じられないような事件を起こした山上徹也容疑者はどのような生い立ちを辿ってきたのでしょうか?
この記事では山上哲也容疑者の生い立ちや経歴についてまとめています。
山上徹也容疑者の生い立ち
安倍元総理大臣を銃撃したとして逮捕されたのは奈良県奈良市在住の山上徹也容疑者。
41歳。(2022年7月逮捕時)
山上徹也容疑者のプロフィールがこちら。
- 山上徹也(やまがみ てつや)
- 生年月日: 1981年or1980年(2022年7月現在41歳)
- 出生地: 三重県
- 現住所: 奈良県奈良市大宮
- 職業: 無職(元海上自衛官)
山上徹也容疑者は2022年7月現在41歳。
出生地は三重県です。
三重県で誕生していますが、逮捕時は奈良県奈良市在住です。
山上徹也容疑者の父親は名門の京都大学の工学部を卒業し、大学卒業後は独立し建築会社を経営していたそうです。
山上徹也容疑者の父親の愛車はスカイラインだったそうで、比較的生活にも余裕があったようです。
しかし、山上徹也容疑者の父親は38年前に自死しています。
38年前ですから、山上徹也容疑者が3歳の頃のことだったようです。
山上徹也容疑者の父親が自殺した原因は、実は山上徹也容疑者の母親だったと言います。
山上徹也容疑者の母親は山上徹也容疑者が幼い頃は、「朝起会」という宗教にのめり込んでいたと言われているようです。
山上徹也容疑者の父親は、このことがきっかけとなり、ノイローゼになってしまいマンションから飛び降り自殺をしたとのこと。
山上徹也容疑者の父親の飛び降り自殺は当時、近辺では相当話題となったそうです。
当時の山上容疑者の一家を知る方の話によると、山上徹也容疑者の父親は酒癖が悪かった一面もあったようです。
また父親は、母親に対してはかなり厳しい態度をとっていたようで、母親が父親に叱責され台所で正座をさせられていたことも目撃されていたそうです。
家庭内では厳しかった父親に対して、山上徹也容疑者は子供ながらに父親を恐れていた様子だったと言います。
父親が亡くなるまでは、山上徹也容疑者の一家は品のある比較的裕福な家庭でしたが、父親の急死によって山上徹也容疑者の人生は少しづつ歯車がズレていったようです。
山上徹也容疑者の父親が急死してから山上徹也容疑者の母親は子供3人を連れて奈良県の実家に戻ります。
山上徹也容疑者には1歳上の兄と3歳下の妹がいました。
山上徹也容疑者の母親の実家の祖父は建設業を営んでいたそうです。
母親の実家も建設業を営むなど裕福な環境にあったようです。
山上徹也容疑者の母親に関しても、優しくて奥様といった感じの母親との評判です。
やがて山上徹也容疑者の母方の祖父も他界します。
祖父の他界後は山上徹也容疑者の母親が祖父の建設業を引き継いでいたと言います。
女手一つで子供3人を育てていくことに不安を感じていたのでしょうか。
山上徹也容疑者の母親は宗教団体に入信します。
山上徹也容疑者の母親が入信した宗教団体は統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)で、1998年頃に入信したそうです。
統一教会に入信した山上徹也容疑者の母親は、宗教団体に多額の寄付を繰り返していったようです。
また、1998年に祖父から相続した奈良市内の2か所の土地を翌年の1999年6月までに母親が勝手に売却。
山上徹也容疑者一家は、祖父の家を出ざるを得ない状況にまで至っています。
そして山上徹也容疑者の母親は2002年に自己破産をしています。
当時、山上徹也容疑者の兄は難病を患っており、その難病のため失明していたそうです。
山上徹也容疑者の兄が患っていたのは小児がんだったとのこと。
長引く治療を苦に感じていたのか、または母親が宗教団体に多額の寄付金によってもたらされた借金生活を苦に思ってか、山上徹也容疑者の兄は自殺を遂げて亡くなっています。
山上徹也容疑者の兄が自殺を遂げたのは2017年頃とのことです。
山上徹也容疑者の母親が宗教に入信し、多額の寄付金を寄付するようになってから、一家は食べる物にも困るような状態だったと言います。
宗教団体に入信した山上徹也容疑者の母親の人柄については、山上徹也容疑者の同級生の話によると優しく品の良い人だったそうです。
さらに言うならば「優し過ぎる」人だったと評判です。
難病を患っていたお兄さんに対しては特に優しかったと言います。
そんな周囲からの評判からは、山上徹也容疑者の母親の過保護な一面が見てとれるでしょうか?
早くに夫を亡くしたことで3人の子供を連れて実家に戻り、生きるのに懸命だったでしょうか?
心のよりどころを求めて宗教に救いを求めたのでしょうか?
相続した祖父の時も売却してまで寄付を続けた山上徹也容疑者の母親。
恐らく宗教に入信したのは、幸せを求めてのことだったでしょう。
しかし一家は幸せになるどころか住む場所も失い、兄は自殺。
そして、今回の安倍晋三元総理大臣襲撃事件に繋がってしまったのです。
宗教団体に入信して一体誰が幸せになったのでしょうか?
宗教団体に入信したからと言って、その人や家族や周囲の人が幸せになるかと言ったら、必ずしもそうではないことを証明したような今回の事件に思えてなりません。
山上徹也容疑者の高校や大学は?
山上徹也容疑者は奈良県内有数の進学校である県立の高校を1999年に卒業しているとのこと。
山上徹也容疑者の出身高校は1998年の春の選抜大会に出場しておりベスト8まで進み、当時横浜高校の松坂大輔投手と対戦したとのこと。
その情報を元に調べると、山上徹也容疑者の出身高校は偏差値が68とかなりレベルの高い高校であるようです。
山上徹也容疑者の学力の高さが伺えるでしょうか?
テストの結果は常に上位に入っていたそうです。
高校の同級生の話によると山上徹也容疑者は応援団に所属しており、真面目に練習に取り組んでいたそうです。
周囲からは「団長」と呼ばれていたとのこと。
また、クラスメイトの話では「極端な思想を持っていたわけでもなく、普通の真面目な生徒だった。」と述べています。
山上徹也容疑者は奈良県内屈指の進学校に通っていたにも関わらず、母親の宗教団体への多額の寄付金によって大学に進学させる経済的余裕はなかったようで、大学には進学していません。
一部の情報によると、山上徹也容疑者は高校を卒業後は専門学校に進学したとの情報もあります。
山上徹也容疑者の専門学校に進学する際の学費は、父方の元弁護士の叔父が支援したということです。
そして山上徹也容疑者は2002年に海上自衛隊に入隊しています。
2002年と言えば、山上徹也容疑者の母親が宗教団体に多額の寄付金をしたことが元となり自己破産をした年です。
また、海上自衛隊時代に山上徹也容疑者は自殺未遂を起こしています。
父方の叔父の話によると、山上徹也容疑者が自殺未遂を起こした経緯について、当時は母親の統一教会への多額の献金で生活苦に陥っていたことで、自分の死によって生命保険がおりて兄と妹の生活の足しになればとの思いで自殺未遂を起こしたということです。
優秀な父親の突然の自殺。
その後の母親が宗教団体にのめり込み、多額の献金によって自己破産。
難病の兄の自殺。
何もかもが上手くいかない。
そんな山上徹也容疑者の壮絶な生い立ちが浮き彫りになった印象だけが残ります。
山上徹也容疑者の自宅
情報番組では山上徹也容疑者の自宅マンションからの中継も報道されており、自宅マンションも特定されました。
山上徹也容疑者の自宅は奈良県奈良市大宮町の「シティホームズ大宮」とのこと。
シティホームズ大宮は1989年3年に建設された鉄筋コンクリート造りの8階建のマンションで56戸。
このマンションの1階と2階は飲食店などが入っており、3階から8階が住居用となっているとのこと。
このマンションの住民の話によると、殆どの部屋が6畳のワンルームで一人暮らしの世帯が目立つとのころ。
家賃は3万8000円との情報があります。
山上徹也容疑者はこのマンションの最上階の8階に住んでいたとされています。
同じ階の住民によると40代の男性が住んでいたことを全く知らなかったとのことで、近所付き合いは一切なかったとのことです。
山上徹也容疑者のツイッターからの画像です。
ツイッターの画像からの印象では何となくですが、覇気が感じられないように見受けられます。
生きることに疲れてしまったでしょうか?そんな印象が伝わってくるような面影が見て取れます。
山上徹也容疑者の経歴
山上徹也容疑者は2022年7月現在無職となっています。
直近の職業は大阪府の派遣会社でフォークリフトで荷物を運ぶ仕事に従事していたとのこと。
この派遣会社には2020年から2022年5月まで在籍していたようですが、2022年4月に体調不良により有給休暇を消化して5月に退職したとのことです。
山上徹也容疑者が、かなり直近までこの派遣会社に勤務していたことが分かります。
この会社の同僚の話によると、山上徹也容疑者は口数が少なく大人し性格だったと話しています。
また、人と関わることが苦手だったようで昼食は自分の車の中で食べていたとの証言もあります。
この会社の採用担当の方の話では、山上徹也容疑者を採用したのはフォークリフトの免許を持っていたことと、正しい敬語が使えたこと、身だしなみが清潔だったとこなどを挙げています。
前述した通り早くに父親を亡くしましたが、品の良い一家との評判もあるように、育ち自体はそれほど悪くはないようです。
2002年から2005年までの3年間を海上自衛隊で勤務していた山上徹也容疑者。
海上自衛隊に入隊してから退職するまでの経緯です。
●2002年8月: 佐世保教育隊に入隊(長崎県)
●2002年12月: 護衛艦「まつゆき」の乗組員
●2004年4月: 第一術科学校(広島県江田島)で練習船勤務
●2005年8月: 任期満了により退職
山上徹也容疑者は2002年から2005年の3年間、任期制自衛官として海上自衛隊に勤務していました。
期限付きで雇用される任期制自衛官は、銃の構造や扱い方の教育を受けるそうです。
また1年に1回程度、小銃の実弾射撃訓練にも参加するとのこと。
それらの過程の中で銃の整備に必要な分解や組み立てなども行うとのことです。
山上徹也容疑者が安倍晋三元総理を銃撃した際に使用されたのは手製の銃だったとのことですが、この自衛隊勤務の中で銃に関する知識を身に付けていたようです。
山上徹也容疑者の家宅捜索では複数の手製の銃や爆発の危険性のある物体が押収されています。
山上徹也容疑者が海上自衛隊に入隊した理由について防衛相関係の方の話によると、「お金と資格を取ることが目的。」と述べたとのこと。
実際に山上徹也容疑者は海上自衛隊に入隊後の2004年に中型自動二輪免許を取得したそうです。
そのような背景には山上徹也容疑者の抜け目のないずる賢い性格さえも伝わってくるようです。
2005年に自衛隊を任期満了で退職した山上徹也容疑者は、測量会社でバイトをしながら宅地建物取引主任者やファイナンシャルプランナー2級の資格を取得。
宅地建物取引主任者やファイナンシャルプランナーの資格を取得していますが、実際にこれらの資格を活かせる仕事には従事しなかったようです。
山上徹也容疑者は、派遣社員として主にリフト作業に携わりながら色々な会社を転々として現在に至っているようです。
山上徹也容疑者の結婚と宗教団体
2022年7月現在41歳の山上徹也容疑者。
逮捕時は独身ですが過去にも結婚歴はなく、ずっと独身だったとのこと。
今回の安倍晋三元総理大臣襲撃の犯行に及んだ動機については、
●山上徹也容疑者と母親はある特定の宗教団体の信者であったこと
●その宗教団体のせいで家族がメチャクチャになった
●安倍晋三元総理大臣がその宗教団体と深い繋がりを持っていると思い込んでいた
などど供述されているようです。
安倍晋三元総理大臣を襲撃した重大な罪を背負った山上徹也容疑者。
このような重大な罪を犯したにもかかわらず、現時点での供述からは強い恨みとかそういったものは感じなれず、ただただ山上徹也容疑者の浅はかな行動だけが浮き彫りになっているように感じてなりません。
まとめ
安倍晋三元総理を銃撃した山上徹也容疑者の生い立ちや経歴、学歴、家族構成について紹介しました。
山上徹也容疑者の母親が統一教会に献金した金額の総額はこちらの記事で詳しく書かれています。
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