2019年6月15日にフジテレビ系の土曜プレミアム「世界法廷ミステリー11実録」で、2003年にアメリカテキサス州で起こったセレブ一家殺人事件が取り上げられるようですね。
テキサス州のセレブ一家を襲った殺人事件は金銭目的かと思われていましたが、犯人は被害にあったセレブ一家の長男であることが判明。
テキサスセレブ殺人事件の犯人の長男は裁判で死刑が確定しましたが、死刑執行の45分前に死刑執行が取りやめられると言う前代未聞の事態になった背景には何があったのでしょうか?
今回は、テキサスセレブ一家殺人事件の詳細と、死刑執行45分前に一体何が起こっていたのかを調べていきたいと思います。
テキサスセレブ一家殺人事件とは?
テキサスセレブ一家殺人事件の被害となってしまったのは、父親が建築業を営む裕福な一家でした。
父親はケント(事件当時56歳)、母親はパトリシア(事件当時51歳)、長男ウィテカー(事件当時24歳)、次男ケビン(事件当時19歳)
世間的に裕福で何の申し分もない幸せなセレブ一家を襲った悲劇は、何故怒ってしまったのでしょうか?
事件当日は、長男ウィテカーが大学を卒業するための試験に合格したことのお祝いで家族4人でレストランで食事をしました。
食事が終わり帰宅した時に事件は起こってしまいます。
家のなかで待ち伏せをしていた犯人が、帰宅したセレブ一家を銃で襲撃しました。
この銃撃で母親のパトリシアと次男のケビンが犠牲となってしまいます。
父親はかろうじて助かり、長男も肩に銃弾を浴びましたが一命と取り止めています。
事件当時は、地元でもセレブ一家として有名だった家族を金銭目的で狙った犯行かと言われていましたが、警察の調べで金銭的なものは何も盗まれていないこと、なくなったのは長男の携帯電話だったことが判明しました。
一体セレブ一家を襲撃したのは何の目的だったのでしょうか?
テキサスセレブ一家殺人事件の犯人は?
一夜にしてセレブ一家が悲劇の家族となってしまった悲しい事件。
この事件の犯人は、なんと長男だったのです。
セレブの家族に生まれた長男は、一体何が不満だったのでしょうか?
テキサスセレブ一家殺人事件の犯人は長男だったのですが、友人二人に家族の殺害を依頼していました。
レストランで食事をしている間に犯人を家に侵入させるため、ウィテカーは家の鍵を開けており、また犯行に使われてた拳銃は、家族が所有していた拳銃であらかじめ犯人に拳銃のありかを教えていました。
レストランから帰宅したセレブ一家を殺害する実行犯として依頼されたんは、ブラシアという名の男と、犯行が終わった後の運転手役としてスティーブン・シャンペインが報酬と引き換えに犯行を引き受けました。
また、ウィテカー自身も怪我を負うことで、犯行がばれないように銃弾をかする程度に浴びたことで事件の偽装を装いました。
しかし、父親が生き残ってしまったことはウィテカーにとって誤算だったようです。
事件後、ウィテカーは父親と一緒に暮らしていましたが、徐々に事件の真相がバレるのではないかと危惧し、メキシコに逃亡します。
メキシコに逃亡したウィテカーは、ルディ・ラオスと偽名を使い逃亡をしていたようですが、一年間の逃亡生活中に恋人も出来て一緒に暮らしていたようです。
しかし、2005年9月15日にアメリカ当局より殺人容疑の令状が下り、メキシコ当局から身柄を拘束されアメリカ当局に引き渡されたのです。
長男の犯行の目的は?
建築業を営み、地元でも裕福な家族として有名だった恵まれた家に生まれながら、何の不満があって長男ウィテカーは家族を殺害する犯行に及んだのでしょうか?
ウィテカーの人生が狂い出したのは、中学生の時だったようです。
幼少期の頃から裕福で何不自由なく育てられたウィテカー。
多額の金品を与えられながら育ったウィテカーは、中学生の頃になると徐々に成績が落ち始めました。
逆に弟は成績が優秀で、両親からの比較されることも増え始めた時期でもあったようです。
高校生になったウィテカーの金欲はますますエスカレートし、高級車を何台も所有しており、また一時は家族と離れて暮らしていた時期があり、その時も高級住宅を与えられていました。
この頃からウィテカーの人生の歯車が狂い始めていたようです。
ウィテカーがケレメイツ高校に通っている時に友人たちと強盗を計画し、学校にバレて退学を余儀なくされました。
2001年には家族を殺害する計画を友人に持ち掛け、この時は未遂で終わっています。
このことは、ウィテカーが逮捕されたから裁判で友人が証言をしています。
以前より、家族を殺そうと目論んでいたウィテカー。
ウィテカーが望んでいたのは、家族に掛けられていた多額の保険金1億2千万円の生命保険金が目的ではないかと言われました。
ウィテカーは保険金目当てを否定し、ウィテカーの弁護士はウィテカーが精神的に障害を抱かえており、薬物乱用によって家族を排除しなければならないという幻聴が聞こえていたと主張しました。
裕福な家庭で育ったウィテカーにとって、お金や金品で満たされた生活を送るなかで、人の本来持つべき心まで見失ってしまたようです。
テキサスセレブ一家殺人事件の判決
身内の犯行で家族が崩壊してしまったセレブ一家。
2007年の裁判で、ウィテカーは薬物を乱用したことによる精神障害で殺害に及んだと主張しましたが、防審員はテキサス州の法律のもとウィテカーに死刑判決を下しました。
テキサス州セレブ一家殺人事件で生き残った父親のケントは、妻と次男を殺害されながらも長男を許していたようです。
父親のケントは、テキサス州恩赦理事会にウィテカーの死刑判決を取り下げるように申し出ていたのです。
この父親からしたら大切な妻と次男を殺した犯人の長男のことをどのように思ってたのでしょうか?
憎いとは感じていなかったのでしょうか?
それとも、大切な最後に残る家族の一員として長男を死刑によって失うことを避けたかったのでしょうか?
もとを正せば、金銭的に見さかいがつかなくなる程与えてしまったこの父親の教育が、ウィテカーの心を狂わせたと言っても過言ではないような気もします。
そんな父親だから、ウィテカーの残虐な行為も許せたのこもしれませんね。
奇跡の死刑執行45分前
2018年2月22日にウィテカーの死刑執行が行われるはずでした。
しかし、死刑執行45分前に死刑執行が取りやめられ、ウィテカーに仮釈放なしの終身刑に変更されたのでした。
父親のケントが恩赦理事長に長男の潔白と恩赦を懇願したのでした。
テキサス州のグレッグ・アボット知事は死刑執行直前に執行の停止を命じ、急遽ウィテカーの死刑執行は取りやめとなったのです。
アボット知事はこの件に対して声明を発表しました。
死刑囚の父親は執行に強く反対している。
テキサス州が残った最後の近親者を処刑すれば、自分は再び犠牲者になると主張している。
と発表。
また
この凶悪犯罪の罪として、残っている残りの人生を獄中で過ごす必要がある
との声明も発表しました。
これによてウィテカーは死刑から仮釈放なしの終身刑となったのです。
ウィテカーにとって幸か不幸か、命が絶えるまで、罪を償って生きることとなったのです。
ウィテカーの死刑執行が取りやめられ終身刑に変更になった事で、一番喜んだのは言うまでもない父親のケントだったのではないでしょうか?
もしかしたら、ウィテカーの死刑執行45分前に急遽、執行が停止さて終身刑に変更になったのは、ウィテカーの父親の懇願はもとより、お金持ちであることから多額のお金が動いていた可能性も無きにしも非ずと言ったところのような気もしてきます。
いずれにしても、ウィテカーが自分の家族を友人に殺害を依頼するという考えられないようなことをするまでになったのも、この父親の影響が大きかったと言わざるを得ません。
一番無念だったのはウィテカーの弟ですね。
19歳という若さで、これからの希望も何もかも兄によって奪われてしまった弟。
本当に無念だったことでしょう。
まとめ
2002年にアメリカテキサス州で、セレブ一家が殺害された痛ましい事件の詳細についてお伝えしてきました。
犯人はこの家族の長男だったことや、死刑判決を下された長男が死刑執行の45分前に、急遽死刑執行が中止されたことなど、ありえない事だらけの事件でした。
長男は今何を思い日々を過ごしているのでしょうか?
決して戻ることのできない日々。
長男とこの父親は、お金とは引き換えの出来ない人生で一番大切なものを失ってしまったことでしょう。
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