佐賀県替え玉保険金殺人事件の犯人は誰?殺された社長は生きていた?

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1981年佐賀県で水産会社の社長の遺体が水中から発見されました。

亡くなった社長には4億円以上の多額の保険金がかけられており、警察は保険金を狙った殺人事件として捜査を開始。

捜査が進むぬにつれて思いもよらぬ展開に。

佐賀県替え玉保険金殺人事件の真の犯人は誰なのでしょうか?

佐賀県替え玉殺人事件のトリックに隠された真実に驚愕の真相です。

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佐賀県替え玉保険金殺人事件とは?

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佐賀県替え玉保険金詐欺事件の発端は、1981年(昭和56年)1月22日のこと。

佐賀県星賀湾で釣りをしてた男性が海底に沈む赤い車を発見。

海底から引き上げられた赤い車からは、水産会社の社長の遺体が発見されました。

社長の遺体には鈍器のようなもので殴られた跡が複数あり、車の後部バンパーは追突れたような凹みがありました。

また、岸壁には別の車と思われるタイヤのスリップ跡が確認されました。

そして、この事件が最も注目されたのがこの水産会社の社長に4億円以上の多額の保険金が掛けられていたことでした。

警察は保険金目当ての殺人事件として捜査を開始します。

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会社には多額の借金

殺害された社長の会社や身延調査が進むにつれて会社に多額の借金があることが判明。

また、社長の秘書が社長の愛人であることも判明。

この社長秘書はスナックで働いていた時に、社長に見馴められ秘書として雇われたのです。

当時、愛人秘書は結婚しており旦那もいましたが7年前に失踪、死亡と認定されていました。

殺害された社長夫人は会社で事務として稼業を手伝っており、当時は社長と秘書が愛人関係にあったことも承知していましたが、そこは黙認。

世間ではよくある話ですね。

しかも、殺害された社長は愛人秘書からもお金を借りていたことが判明したのです。

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社長夫人の弟が関与?

水産会社の社長が海に突き落とされた可能性を捜査していく段階で、社長の車に追突したのはレンタカーであったことが判明します。

レンタカーを借りたのは社長夫人の実の弟で、事件の翌日に「車が盗まれてしまった。」と、レンタカー会社に社長夫人の弟から連絡が入りました。

社長夫人の弟から事情聴取を行ったところ、レンタカーは姉の社長夫人に頼まれて借りたことが判明。

警察は4億円以上の保険金の受取人になっていた社長夫人が犯人ではないかと疑います。

社長夫人の証言

社長夫人の証言ではレンタカーを弟に借りさせたのは、社長秘書と一緒に出掛けるためにでした。

弟にレンタカーを準備してもらい、出かける当日になり社長夫人が自らハンドルを握りましたが、途中で体調が悪くなり愛人秘書の自宅で休ませてもらい、さらに一泊することにしたそう。

水産会社の社長が亡くなったのが、この社長夫人が愛人秘書の家に泊まった夜だったのです。

愛人秘書の自宅で休んでいると、深夜に社長が亡くなったと連絡があり、急いで社長夫人は愛人秘書と二人で遺体の確認をしに、警察署にタクシーで向かったとのこと。

警察はタクシーの運転手にも事情聴取を行いました。

すると、社長夫人と愛人秘書が二人でタクシーで警察署に向かったはずが、実はタクシーにはもう一人帽子をかぶった男性が同乗していたことが判明します。

この帽子をかぶった男性は、なんと失踪して死亡が認定されて死んだはずの愛人秘書の夫だったのです。

愛人秘書の供述によると、夫が生きていると遺族年金や中高齢寡婦加算などの色々なお手当が受け取れなくなるため、警察には届け出なかったとのこと。

また、水産会社社長の殺人は自分の夫が実行したことなどを供述。

愛人秘書の供述により、水産会社社長の殺害に関与したとして社長夫人と愛人秘書は逮捕されました。

しかし、タクシーに同乗していたとされる愛人秘書の夫は行方が分からなくなっていました。

この段階で、社長夫人と愛人秘書は共謀したのでは?という疑いが出回り、世間をざわつかせていたのです。

不可解な事故発生

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水産会社社長を殺害した犯人として社長夫人と愛人秘書が逮捕されました。

しかし、実はここからまた不可解な事故が起こります。

水産会社社長の遺体が発見された事件から数日後に、ある男性が列車に飛び込み自殺をする事故が起こります。

列車に飛び込み自殺をしたのは、なんと殺害されたはずの水産会社社長だったのです。

そして、タクシーに同乗していたとされる愛人秘書の夫は、実はこの水産会社社長がなりすましていたのです。

何ということでしょう!

失踪して死亡が認定された愛人秘書の夫は、本当に行方不明のままだったのです。

警察の事情聴取で愛人秘書はなんとか嘘を取り繕うと必死にでまかせを吐いていたのです。

真の犯人は?

替え玉殺人を計画したのは、なんとこの水産会社社長本人だったのです。

借金返済のため多額の保険金を受け取るために、社長夫人と愛人秘書と共謀し、計画に及んだのです。

真相が判明したのは、社長夫人が自白をしたのでした。

連日の取り調べに限界を感じた妻は、替え玉殺人の計画を全て告白。

潜伏中に妻が自供したことを知った水産会社社長は、もう逃げられないと思い列車に飛び込み自殺を図ったのでした。

佐賀県替え玉殺人事件の真の犯人は、殺されたはずの水産会社社長本人という世間を仰天させた事件だったのです。

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実際に殺された人は誰?

佐賀県替え玉殺人事件という事件の名前にもなった替え玉。

実際に替え玉にされた人は誰だったのでしょうか?

水産会社社長の替え玉に利用されたのは、たまたま競艇場で社長に目を付けられた男性でした。

年齢や背格好が社長に似ていることから社長はこの男性に目をつけ、自ら近づき仲良くなり、金属バットで殴り失神させて、車ごと海に突き落とすという凶悪な手口で殺害したのです。

替え玉となってしまった男性には何の落ち度もなく、ある日突然に命を奪われるという不本意な形でこの世を去らざらなくなってしまったのです。

この事件は、後に火曜サスペンスでドラマ化されるほど印象の強い事件となりました。

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