新たな絶景スポットが福島県に突如現れました!
その名は、「霧幻峡」。
まるで中国の水墨画の世界に迷い込んだような錯覚さえ覚えます。
霧幻峡、本当にここは日本なのでしょうか?
思わずそんな言葉が出てくるほど、今現在の日本にこのような景色が見られる場所が存在するのか、まるでタイムスリップしたような眼を疑う光景が霧幻峡なのです。
一体、この水墨画のような景色の霧幻峡へは、どのようなアクセスを辿れば行きつくのでしょうか?
今回は、福島県に現れた絶景、霧幻峡へのアクセス方法や渡し船の乗り方(予約方法)や料金についてお伝えします。
「本当にここが日本!?」そんな感動を体験してみて下さい!
霧幻峡とは?

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霧幻峡とは福島県奥会津地方の金山町と三島町にまたがる只見川沿いの渓谷です。
只見川から朝晩と立ち込める霧があまりにも濃く、幻想的なので霧幻峡と言われるようになったそうです。
只見川の両岸には集落が存在しています。
かつては、只見川の向こう岸の三更集落は孤立した集落で、渡し船で只見川を渡るしか対岸に渡る手段はありませんでした。
なので三更集落の住民は全員個人で渡し船を所有しており、小さな子供までが船を操作して対岸に渡っていたそうです。
三更集落は、硫黄の採掘が盛んでしたが、その採掘のために地盤は不安定になっているとこを、昭和39年4月16日に、三更部落背後の上部山腹が崩壊し、一瞬のうちに部落が埋め尽くされました。
戸数10戸の部落は移転を余儀なくされ、部落は廃村となりました。
廃村に伴い渡り船の役目も終えたということです。
50数年以前に廃村となった集落の子孫が、廃村集落と霧幻狭の渡し船を復活させるプロジェクトを立ち上げました。
半世紀も眠ったままになっていた三更集落と霧幻狭に、2010年に定期運航を再開させたのです!
霧幻峡は、ここ最近絶景スポットとしてじわりじわり人気となっていますが、廃村となってしまった集落を地域活性化のために子孫の方たちの有志が、地道に渡り船の再運航に取り組んだおかげで見ることの出来る貴重な絶景スポットということになります。
今後ますます観光地として名を高めていくことでしょう。
霧幻峡へのアクセス
霧幻峡へのアクセスです。
霧幻峡は、只見川にかかる渓谷ですが、霧幻峡に向かう際には、早戸温泉のつるの湯船着き場を目指せばわかりやすいかと思います。
つるの湯船着き場までは、
車の場合は、磐越自動車道会津坂下柳津ICから国道252号線でおおよそ25分
鉄道の場合は、JR只見線早戸駅より徒歩15分となっています。
JR只見線は、福島県と新潟県を結ぶ鉄道ですが、現在は早戸駅の先の川口駅から只見駅は、土砂崩れのため閉鎖されており、新潟県方面からの運行は止まっていますのでご注意下さい。
最寄りのインターチェンジから車で25分、最寄り駅からは徒歩15分というアクセスですが、これは奥会津の秘境の地にしては、ほどほどアクセスは良い方かもしれませんね。
早戸温泉つるの湯の詳細

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霧幻峡の渡し船の船着き場の目印となる早戸温泉のつるの湯のは、湯治場ですね。
共同キッチンが付いており、基本は素泊りです。
日帰り温泉も可能で、3時間600円となっています。
露天風呂、内風呂とも大きいとは言えませんが、それでも只見川を目の前に湯舟につかるのはなかなかいいのもです。

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2018年にリニューアルオープンをしているので、施設はとてもきれいです。
お食事処も併設されており、ラーメンが食べられますよ。
霧幻狭への渡し船と温泉のセットで観光計画もいいですね!
早戸温泉つるの湯
〒969-7406
福島県大沼郡三島町大字早戸字
湯ノ平888
TEL.0241-52-3324
FAX.0241-52-3324
対岸の三更集落へのアクセス

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50数年以上昔は、只見川の対岸の三更集落に行く際は渡し船を使うしか手段がなかったことを説明しましたが、現在は渡し船で行く方法と、なんと車でも途中まで入れるようです。
しかし、車で三更集落に行く際には、道も狭く途中からは行き止まりとなるため、駐車場から林を通り抜けて更に10分ほど歩かなければなりません。
また、写真スポットは、つるの湯の船着き場側よりも、対岸の三更集落からの方がより絶景ポイントとなるため、三更集落まで渡るのがおススメです。

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ちょっと見にくいかもしれませんが、霧幻峡の周辺の地図となります。
川の上が三更集落となります。
後の項で詳細はお伝えしますが、三更集落には50年前にタイムスリップしたような風景がそのまま残されています。
渡し船に乗船しなくても少々歩きますが、現在では三更地集落まで行くことが出来ます。
カメラスポットもたくさんありますので、是非足を運んでタイムスリップしてみませんか?
霧幻峡の渡し船の予約方法や料金は?

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霧幻峡の渡し船に乗船する際には、事前の予約が必要となります。
予約方法と料金についてです。
霧幻峡の渡し
営業日:2019年4月20日~2019年11月10日まで
時間:午前7:00~日没まで
料金:基本料金5000円(3名まで)
4名以上は一人1500円
20名以上一人1300円
乗船場所:早戸温泉つるの湯の船着き場
予約先:金山町観光物産協会
TEL:0241-42-7211
※予約は乗船の5日前まで受け付け
霧幻峡の渡し船の内容は、つるの湯の船着き場から三更集落の船着き場までの往復乗船と、三更集落に到着してからの散策ガイドが含まれています。
所要時間は約一時間となっています。
つるの湯の船着き場から霧幻峡を経て三更集落までの所要時間が15分程度。
三更集落に到着してから30分ほど散策をします。
そしてまた15分渡し船に乗って、つるの湯の船着き場まで帰ってくるルートとなっていま
す。
基本的に霧幻峡の渡し船は、貸し切りとなるため、観光コースのアレンジは自由に出来るようです。
例えば、三更集落に上陸したくない場合は、一時間渡し船で霧幻峡を周遊することも可能となっているようです。
参考までに、つるの湯の船着き場から下流に行くと真っ赤な早戸橋が見えます。
この早戸橋周辺には断崖が続き、住民らは「湯の上場崖」と言って恐れていたそうです。

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逆に船着き場の上流に行くと、JR早戸駅や只見線の列車を見ることが出来ます。
しかし、只見線の列車は一日5本程度しか走っていないので、なかなか見るチャンスは少ないですね。(残念!)

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どのようなコースを巡るかは、船頭さんと相談出来る点は嬉しいですね。
また、カメラマンの中には船を貸し切って、自分では乗船せずに頭さんにあらゆるコースを巡ってもらい、様々なシチュエーションで写真を撮る方も中にはいるそうです。
カメラが趣味の人には、たまらないサービスですね!
霧幻峡の霧の時間帯は?
霧幻峡の魅力は何と言っても只見川かた立ち上る川霧ですね。
霧幻峡の霧がかかる時間帯はいつ頃なのでしょうか?
霧幻峡の霧の立ち込める時間帯を狙って行きたいところですね。
霧気峡に霧がかかりやすいのは、霧幻狭の周辺にはいくつかのダムがあり、霧幻峡のある只見川は途中でせき止められています。
ですので、只見川の流れはゆっくりと穏やかで、更に沼沢湖からの水が浸水しており、只見川の水温はかなり低くなっています。
水温が低く、気温が高くなると霧が発生しやすくなります。
霧幻峡に霧がかかりやすい時期は夏です。
とくに夏の早朝と夕方にかけて霧がかかりやすくなる時間帯です。
また、雨に降った後の夕方も霧がかかりやすいと言われています。
色々な気象条件が整って霧がかかりますが、理想の霧がかかった絶景が現れるのは年間にすると30日くらいだということですから、思ったよりも少なく感じますね。
しかし、霧がかかっていない状態の霧幻峡もまた素晴らしいので、霧がかかっていなくてもがっかりする必要はなさそうです。
霧幻峡の流れはとても穏やかで、水面にほとんど波もありません。
その霧幻峡の水面が鏡となって景色を反映する様子もまた素晴らしいですよ。

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霧幻峡の魅力は、立ち込める霧だけでなく、桜や新緑、秋の紅葉もまた素晴らしいです。
是非、四季折々の霧幻峡をお楽しみ下さい!

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霧幻峡のパワースポット三更集落の見どころ
霧幻峡の三更集落は、50数年前に廃村となった集落です。
現在は50数年前に廃村となった当時のままの集落に足を踏み入れることが出来ます。
三更集落に踏み込んだ途端にまるで50年前にタイムスリップしたような錯覚さえ覚えるほどです。
三更集落に50年前のまま残された建造物など見どころがたくさんあり、霧幻峡のパワースポットととなっています。
それでは三更集落の見どころを見ていきましょう。
霧幻地蔵

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霧幻地蔵は、霧幻峡の渓谷の絶景が見渡せる高台に佇んでいます。
その昔、土砂崩れが起こったのですが、霧幻地蔵の手前で土砂は止まり住民全員の命が助かったという伝説があります。
それから霧幻地蔵は三更集落の守り本尊として、集落の住民から信仰されたと言うことです。
霧幻地蔵の場所からは、只見川を就航する渡し船も見下ろせる絶好の撮影スポットとなっています。
春の時期は、川岸の桜もきれいに見えますね!
大山祇神社

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大山祇神社は、昭和39年の三更集落の大崩壊の時に被災を免れており、現在もそのまま残っています。
三更集落の守り神として住民から信仰されていました。
大山祇神社は住民の集いの場所となっていましたが、また若者の男女の逢瀬の場所ともなっていたようです。
現在で言う「デートスポット」ですね。
「ここで秘め事をする者は、性病になるぞ!」と落書きがされており、現在でも落書きはそのまま残っています。
度重なる災難に遭っても、被災を免れ続けてきたという大山祇神社は、とても縁起がよいとされパワースポットとなっています。
子安観音

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子安観音は、300年前に三更集落が誕生すると同時に建造された貴重な建造物です。
子宝や安産の祈願に訪れる人がたくさんいましたが、現在でも遠方より祈願に来ている方がたくさんいるそうです。
玉造硫黄鉱山跡
硫黄鉱山は、経済的に三更集落を活況を与えました。
しかし、硫黄の採掘は7年間で閉鎖となり、そのまま放置されました。
放置された硫黄鉱山跡地に水がたまり、昭和39年の大崩壊につながり三更集落は廃村の道を辿ることとなってしまいました。
集落廃村の原因となった玉造硫黄鉱山の跡地は、現在もそのままとなっています。
霧幻庵

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霧幻庵は、三更集落の一番奥にある古民家です。
雪国の典型的な構造となっているのが特徴的です。
数年前にトイレを簡易水洗にするなど、一部改装をされています。
こんこん清水

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こんこん清水は車で三更集落に入り、行き止まりとなる駐車場から林道に入った道沿いに湧き出ている清水です。
沼沢湖からの浸透水が湧き出ており、近年ではたくさんの人が水汲みに訪れているそうです。
ペットボトルを持参すれば誰でも自由に汲めるそうですよ。
まとめ
福島県奥会津に突如現れた絶景っスポット霧幻峡についてアクセス方法や渡し船の予約方法と料金、見どころについてまとめてみました。
50年前のタイムスリップの旅に出かけてみませんか?
霧幻峡の観光の計画を立てる際の参考になれればと思います。
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