まるでマリモのような可愛らしいコキア。
茨城県のひたち海浜公園の丘では、ネモフィラが終わるとコキアが一斉に植えられます。
緑色から赤く紅葉するひたち海浜公園のコキアの丘は、テレビなどでもお馴染みの絶景ですね。
コキアの絶景を目にしたら、あのい可愛らしい緑色から紅葉まで長い期間楽しめるコキアを自宅の庭でも楽しみたいですね。
コキアは実は、放っておいてもすくすく育つとても丈夫な植物で、誰でも簡単に育てることが出来ます。
今回は、コキアの種から育てる方法や鉢植えでの育て方、またコキアの植え替えで枯らさない方法をお伝えします。
是非、コキアを種から育ててみませんか?
contents
コキアの豆知識
コキアを育てる前に、コキアの豆知識を見ていきましょう。
コキア
科名:ヒユ科
原産国:西アジア、中央アジア
和名:ホウキギ、ホウキグサ
発芽:15度以上
生育温度:20度~35度
コキアは日本へ中国から伝わったと言われています。
江戸時代には既に栽培されており、枯れ枝をホウキにして利用したり、実(とんぶり)は食用にされていました。
ホウキの材料となることからコキアは和名をホウキギ、またはホウキグサと呼ぶようになったそうです。
またコキアは一年草の植物になりますので、一年で枯れてしまいます。
コキアの育て方種から
コキアは、種からでも簡単に育てられます。
コキアの種の発芽温度は15度以上、霜の心配がなくなってから種まきをします。
4月中旬から5月中旬頃がコキアの種まきに適していますが、実は7月まで種まきをしても発芽します。
ですが、コキアは霜に当たると枯れてしまうので、出来れば5月中旬までに種まきを終わらせた方が長くコキアを楽しむことが出来ますね。
コキアは酸性の土地を嫌い、また根が直根性のため植え替えを嫌う性質があることを頭に入れておきましょう。
酸性の土地に植えると株が大きくならずに小さいままになってしまいます。
コキアを種から育てる場合は、コキアを育てたい場所に種を直接播くか、ポットに播いて後から定植する方法があります。
直播きとポット播きのコキアの種まきの方法を見ていきましょう。
直接種をまく場合
コキアは日当たりの良い場所を好みますので、日当たりの良い場所を選びましょう。
種を播く場所をきれいにならしておき、ジョウロで水をかけて土を湿らせておきます。
コキアの種をパラパラと播いていきます。
コキアの種はとても小さくて、発芽には十分な光が必要となりますので土は軽くかける程度にしておきます。
発芽したら混んでいるところは間引きします。
あまり密集しすぎるとコキアの独特の可愛らしい丸い形になりませんので、少し離して植えるくらいが丁度いいですよ。
発芽した後は殆ど手入れはせずに、すくすくと育つのを見守っていけば大丈夫です。
剪定などする必要はありません。
自然に丸くて可愛い形に育っていきますよ。
ポット播きの場合
コキアの植える場所が定まらない時やコキアの植え方で庭のデザインなどを考えたい時は、ポット播きがいいです。
ポット播きの場合は、ポットに種播き用の土を入れて人差し指の第一関節くらいの穴を作ります。
その穴の中にコキアの種を播き、軽く土をかけます。
発芽するまで適度に水やりをします。
発芽して順調に育ち5センチから10センチ弱に育ったころを見計らって定植させます。
コキアは日当たりを好みますので日当たりのいい場所を選びましょう。
また、他の植物と密集させてしまうと、蒸れに弱いので十分にすき間を取って植えましょう。
コキアとコキアが触れ合わないくらいの間隔にすると良いですが、コキアはどんどん育って大きくなりますので、苗が小さいうちは間隔を空け過ぎかな?と思うくらい間をおいて植えるといいですよ。
コキアの鉢植えの育て方
広いお庭がない場合は、鉢植えでコキアを楽しみましょう。
コキアの鉢植えの育てかたのコツは、日陰に置かないことに尽きると思います。
前項からコキアは日光を好むとお伝えしてきました。
日陰でコキアを育てるとどうなるかと言うと、まるでモヤシのようなヒョロヒョロした感じに育ってしまいます。
マリモのように丸く可愛らしい姿にはほど遠いです。
ヒョロヒョロです。
ですので、コキアを鉢植えで育てる場合は、日当たりのいい場所に置くことがポイントとなります。
また、夏の時期は水切れを起こしやすいため、水やりはしっかり行うことが大切です。
コキアを鉢植えにする場合の用土ですが、専門書では赤玉土やら腐葉土を何対何の割合で云々と書いてある場合がありますが、初心者はプランターの土で十分です。
プランターの土は、元肥も含まれていたり水はけが良かったりとても優秀な用土なんですね。
あの気難しいバラでさえも、プランターの土で十分対応出来てしまいますので、コキアの鉢植えにも十分対応できます。
土の割合のような難しいことは考えずに、プランターの土で簡単にいきましょう!
コキアこぼれ種の利用
コキアの種まきですが、難しく感じたでしょうか?
実はコキアを育てるのは、一年目が一番大変かもしれません。
種を播いて発芽を見守って、間引いて定植して、、、、と、枯れてしまわないかな?なんて心配もありますよね。
コキアは冒頭でもお伝えしましたが、一年草なので一年で枯れてしまいます。
しかし、コキアはこぼれ種で翌年からは自然に増えていきます。
秋の紅葉が終わり霜が降りる頃にはそのままにしておけば種が自然にこぼれ落ちます。
秋にこぼれた種が翌年の春に発芽してどんどん増えていくのです。
驚くほどびっしりと発芽するので間引きの方が大変なくらいなんですよ。
コキアは酸性の土地を嫌うとお伝えしましたが、酸性の土地でなかればどんな場所でもしっかりと育つ丈夫な植物なんです。
砂利のようなところでも群生したりしますよね。
コキアのこぼれ種の習性を利用して、2年目はもっと簡単にコキアを育てることができますよ。
秋に種を付けたコキアの枝を切り取って、来年コキアを植えたい場所に種を播き散らします。
この時、土をかけたりする必要はありません。
ただコキアの種を育てたい場所に播き散らすだけでOKです。
来年のコキアの発芽適温になる頃には、びっしりと芽を出すのでな特別何もする必要はありません。
コキアは、一年目よりも二年目の方が簡単にと言うよりか、自然に育つため何も手をかけなくても簡単に育てることが出来るんですよ。
強いて言えば、びっしりと発芽するため間引きぐらいは必要かもしれません。
コキアを一年目に育てられたら、後は放っておいても自然に育つので、まずは一年目にしっかりとコキアを育ててみましょう!
裏ワザは、コキアを冬前に育てたい場所に種を播き散らしておくことです。
翌年、びっくりするくらいコキアの苗がお目見えしますよ!
コキアの植え替えで枯れてしまう対策
前の項でお伝えしましたが、コキアは直根性のため植え替えを嫌う植物です。
直根性とは、根が一本スーッと伸びている状態の植物を言います。
地方によっては、ごぼう根とも言うそうです。
ごぼうのように根っこが一本スーッとなっている植物は、植え替えを嫌うと言われています。
コキアも移植を嫌う植物なんですね。
しかし、上手に移植をすれば枯れずにしっかりと根付かせることが出来ます。
コキアを枯らさずに移植する場合は、コツがあります。
まずは、時期ですね。
なるべく雨の多い梅雨がいいでしょう。
コキアの植え替えを検討しているなら、天気予報は要チェックです。
雨の降るタイミングを見計らって植え替えましょう。
万が一雨が降らないようでしたら、植え替えをしてから小まめに朝と夕方に水やりをするだけでも根付くのが全然違います。
例え日中にぐったりしても、朝と夕方に水やりをしっかり行っていれば次の日の朝にはシャキッとします。
それでも枯れてしまうようでしたら、そこは潔く諦めて違う苗をまた植えれば済むことです。
また、コキアを植え替える際には、出来るだけ根を傷つけないようにそーっと植え替えることがポイントです。
コキアが植え替えで枯れやすいのは、根が直根性のため仕方がないことですが、コツさえつかまばコキアの植え替えも十分対応することが出来ますので、是非参考にして下さい。
コキアの植え替えは梅雨時を狙う、植え替えたら水やりをしっかり行う、なるべく根を傷つけないように植え替えをする、この3つの点を抑えればほぼコキアの植え替えは上手くいきますよ。
まとめ
コキアの種からの育て方や植え替えの時に枯らさないポイントをお伝えしました。
春先から真夏、そして秋の紅葉まで長い時期に渡って楽しめるコキアを是非楽しんで見て下さい。
コメント