大韓航空機爆破事件の実行犯として一度は死刑判決が下された金賢姫元工作員。
逮捕された当時は金賢姫元工作員の美貌にも注目が集まりました。
大韓航空機爆破事件から２５年以上が経ちますが、実行犯だった金賢姫元工作員の現在の年齢や仕事は何をされているのでしょうか？
また結婚して夫や子供がいるのかも気になりますね。
この記事では大韓航空機爆破事件の実行犯だった金賢姫元工作員の現在の様子や、夫、子供についてまとめています。
大韓航空機事件の概要
大韓航空機爆破事件の概要です。
１９８７年１１月２９日。
イラクのバクダッドから韓国ソウルに向かう途中のインド洋アンダマン海上空で、機体が空中分解し墜落。
乗員１１人、乗客１０４人が犠牲になりました。
乗客の殆どが中東に出稼ぎに行っていた韓国人労働者で、この飛行機で家族の待つ韓国へ帰国の途に就いているところでした。
この爆破された大韓航空機はバクダッドからアフダビ、バンコクを経由してソウルに到着の予定でした。
実行犯となったのは北朝鮮の工作員だった金賢姫元工作員と金勝一元工作員。
●金賢姫（蜂谷真由美）
●金勝一（蜂谷真一）
２人の工作員は日本人の偽名を使い、偽造パスポートで犯行に及んでいます。
金賢姫元工作員と金勝一元工作員は親子を装い、時限装置付きのプラスチック爆弾が入った携帯ラジオと液体爆弾入りの酒瓶を機内に持ち込み、バクダッドから大韓航空機に乗り込みました。
二人は、経由地のアブダピで爆弾を機内の荷物として残しまま飛行機を降ります。
飛行機はそのままアブダピを出発し、次の経由地のバンコクへと向かいました。
次元装置付きの爆弾は予定通り、インド洋のアンダマン海上空で空中分解し墜落し、行方不明となりました。
機長が遭難信号や地上の管制機関に緊急事態を宣言する間もなく、爆発の衝撃で即死したと見られています。
アブダビ空港で降りた乗客１５人の中に、東アジア系の日本のパスポートを持つ男女が一人ずついたことに注目が集り、韓国側はこの二人が事件に関与していると疑います。
「蜂谷真由美」と「蜂谷真一」の二人は事件後、バーレーンの空港でローマ行きの飛行機に乗り換えようとしていたところを押し止め出国を押し止められました。
蜂谷真一と名乗る男は、咄嗟にタバコを吸うふりをして、青酸カリ入りのカプセルをかみ砕き服毒自殺を図りました。
一方、蜂谷真由美を名乗った金賢姫も服毒自殺を図ろうとしたところ、警察官が飛び掛かり一命を取り留め身柄を拘束されています。
蜂谷真由美名乗る金賢姫元工作員はこうして、１９８７年１２月１５日にバーレーン警察から韓国に引き渡されています。
韓国に引き渡される際には、自殺防止用マウスピースをくわえさせられた金賢姫元工作員の姿はメディアでも連日のように取り上がられました。
事件後、金賢姫元工作員は大韓民国国家安全企画部に身柄が引き渡されました。
最終的に金賢姫元工作員は捜査官に自白。
金賢姫元工作員には、大韓航空機爆破事件の北朝鮮の工作員として１９８８年に死刑判決が下されました。
しかし、１９９０年に韓国政府による恩赦で自由の身になっています。
金賢姫の恩赦の理由は
１９８９年に韓国政府により恩赦となった金賢姫元工作員。
死刑判決から一転、金賢姫元工作員が恩赦になった理由は、北朝鮮の工作員として組織に洗脳され、利用されて起こった事件であると結論に至り、大統領特別恩赦となったとされています。
また、金賢姫元工作員はこの事件で犠牲となった乗客と同じく被害者であると、韓国の大統領が認定してとされています。
１９８９年に死刑から恩赦となり、自由の身となった金賢姫元工作員。
その後、金賢姫元工作員の口から北朝鮮の内情についての証言がありました。
金賢姫元工作員の証言から二歩蔭の拉致被害者の状況が明らかになるなど、拉致問題の解決の糸口にも繋がっています。
事件後の金賢姫
大韓航空機爆破事件の後、大韓民国国家安全企画部に身柄を引き渡された金賢姫元工作員は最終的に事件を自白しています。
そして、自白後にイエスキリストのことを知った金賢姫元工作員はソウルの教会でイエスキリストの洗礼を受け、クリスチャンになっています。
１９９１年には韓国国家安全企画部の属宅職員として任務に就いています。
全国で講演活動や執筆活動に尽力しており、日本でも翻訳され３冊出版。
忘れられない女（ひと） 李恩恵先生との二十カ月 /文藝春秋/金賢姫
金賢姫の現在
大韓航空機爆破事件当時の金賢姫元工作員の年齢は２５歳でした。
事件から２５年以上経った現在の金賢姫元工作員の年齢は６１歳となっています。
還暦を過ぎています。
こちらが最近の金賢姫元工作員の画像です。
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こちらは２０２２年９月に産経新聞のインタビューの際に掲載されていた金賢姫元工作員の画像となります。
逮捕された当時と比較するとかなり年を重ねたと感じられますね。
２０２２年９月当時の金賢姫元工作員の年齢は６０歳ですが、実年齢よりもやや老けて見える感じがします。
多くの気苦労など精神的な面も影響されていることでしょう。
韓国大統領の特別恩赦で自由の身になった金賢姫元工作員ですが、実際には２４時間ボディーガードが付いており、完全な自由の身という訳ではないようです。
１９９１年には韓国国家安全企画部の属宅職員としての仕事に従事されています。
そして１９９７年１２月に結婚。
金賢姫元工作員の夫となったのは金賢姫のボディーガードをしていたチェン氏。
仕事がら行動を共にするうちに恋に発展して行ったようです。
自然な流れといってもいいですね。
金賢姫元工作員は結婚後名前を改名しています。
金賢姫元工作員の夫については、韓国国家安全企画部のボディーガードをしていた人物であること以外の情報は明らかにされていません。
また、夫との間には息子さんと娘さんの二人の子供に恵まれているとのこと。
２０１７年時点で息子さんは高校生、娘さんは中学生との情報がありました。
現在は二人とも２０歳前後の年齢に差し掛かっていると思われます。
金賢姫元工作員はチェン氏と結婚後は殆ど公の場に出ることがないそうです。
しかし２４時間特別警護が付いており、特別警護は金賢姫元工作員が亡くなるまで続くとされています。
本当の意味では完全に自由の身になれることはないようです。
そして、金賢姫元工作員は常に罪悪感と隣り合わせにいるとも言われています。
金賢姫元工作員は子供たちが大韓航空機事件について真実を知ることを大変に恐れているとも。
現在２０歳前後になるであろう子供たちは既に真実を知っているかもしれません。
しかし、金賢姫元工作員も一人の被害者であったのです。
大韓航空機爆破事件で犠牲になった人も金賢姫元工作員も大きく人生が変わってしまいました。
金賢姫元工作員は北朝鮮の工作員として航空機爆破のテロ事件を起こし、一度は死刑の判決を受けていますが、韓国大統領の特別恩赦で死刑は免れています。
そして現在は完全な自由の身という訳ではないようですが、韓国の地で結婚し夫や子供と共に一家の主婦として普通に生活を送られているようです。
まとめ
大韓航空機場爆破事件の実行犯、金賢姫元工作員の現在の年齢や職業、結婚した夫や子供について紹介しました。
金賢姫元工作員も一被害者でありました。
最後までお読み下さりありがとうございます。
金賢姫元工作員の生い立ちについてはこちらの記事に詳しく書かれています。
朝鮮労働党中央委員会調査部の工作員として召喚されています。
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