高級ブランドのグッチ。
憧れますね!
世界中の人々から認められ、憧れられるブランドに成長したグッチ。
世間が羨むような暮らしをしていると思えたはずのグッチ家では、陰では裕福であり過ぎるが故に醜い相続争いが勃発していたのでした。
最後はグッチ家の3代目が暗殺されるという悲劇が待ち受けていたのです。
一体、グッチ家の中では何が起こっていたのでしょうか?
この記事ではグッチ家の3代目暗殺事件の真相についてまとめてあります。
それでは、グッチ家3代目暗殺事件のミステリーの世界へどうぞ!
グッチの創業者
まずは高級ブランド、グッチの創業者から紹介します。
グッチの創業者はグッチオ・グッチ氏。
![グッチオ・グッチ、若い時の仕事はホテルのウェイター。のちに彼がGUCCIの創設者になる人物である。: Everyday fasion week ss19](https://www.smile-life-can.site/wp-content/uploads/2022/02/image-3.jpeg)
グッチオ・グッチ氏は1881年にイタリアフィレンツェに生まれました。
グッチオ・グッチ氏は第一次世界大戦後の1921年に、イギリス貴族の洗練された感性に刺激を受けて乗馬をモチーフにした皮革製品で起業します。
グッチオ・グッチ氏が40歳の時でした。
現在のグッチブランドの原点ですね。
グッチオ・グッチ氏には6人の子供がいました。
- 長男: ?
- 次男: ?
- 三男: アルド
- 四男: ?
- 五男: ロドルフォ
- 六男or長女:?
グッチのブランドも成功し、やがては後継者を考える時がきました。
グッチオ・グッチ氏の6人の子供の中で、グッチの後継者となったのは三男のアルドと五男のロドルフォでした。
グッチの後継者が三男と五男になった経緯はわかりません。
グッチオ・グッチ氏の三男アルドと五男のロドルフォにはグッチの株式の50%ずつが与えられました。
50%ずつ株式が与えられた三男と五男ですが、経営の主軸は三男であるアルドが握ることに。
色々と確執もあったようですが、グッチは順調に成長の道を辿っていきます。
三男アルドの家族構成
グッチオ・グッチ氏の後継者となった三男アルド氏の家族構成を紹介します。
三男アルドの息子
- 長男: ジョルジ
- 次男: パオロ
- 三男: ロベルト
グッチオ・グッチ氏の三男の子供たちです。
つまりは、創業者のグッチオ・グッチ氏の孫にあたります。
1953年にグッチオ・グッチ氏の三男アルドは、父親の反対を押し切りニューヨークに支店を出します。
アルドが父親の反対を押しきってニューヨークに支店を出すと同時に父親のグッチオ・グッチ氏は72歳にしてこの世を去りました。
創業者のグッチ・グッチ氏が亡くなりグッチの2代目には、アルドの次男パオロが2代目社長に就任。
グッチオ・グッチ氏の孫にあたるパオロが2代目に就任すると、パオロは低価格線のブランド「パオロ・グッチ」を独断で立ち上げました。
しかしこの独断で低価格線のブランドを立ち上げたことに、父親のアルドが激怒。
2代目社長だったパオロは父親アルドによって、グッチのブランドから追放されてしまいました。
グッチの創業者グッチオ・グッチ氏の三男アルド一家。
三人の息子に恵まれましたが、経営路線を巡ることで一家は穏やかではなかったようです。
五男ロドルフォの家族構成
グッチの創業者グッチオ・グッチ氏の五男ロドルフォの家族構成です。
- 長男: マウリツィオ
グッチオ・グッチ氏の五男のロドルフォの子供はマウリツィオ一人だけでした。
時は1970年代後半のこと。
ロドルフォの一人息子のマウリツィオに一人の女性が近づきます。
マウリツィオに近づいてきた女性はトラック会社の娘、パトリツィア・レッジアーニ。
パトリツィアがマウリツィオに近づいてきたのは、最初からグッチ家の財産が目当てでした。
パトリツィアは何かと色仕掛けをしてマウリツィオを誘惑。
マウリツィオの父親のロドルフォはパトリツィアの魂胆をしっかりと見抜いており、二人の結婚には猛反対。
しかし、マウリツィオはパトリツィアに夢中になってしまい、とうとう父親の反対を押しきっパトリツィアと結婚してしまいました。
父親のロドルフォは一人息子をパトリツィアに取られる形となってしまったのです。
やがて父親のロドルフォが死去。
父親の持っていたグッチの株式は全部一人息子のマウリツィオに相続されます。
グッチの創業者グッチオ・グッチ氏の五男ロドルフォは一人息子に恵まれ、穏やかに過ごしていましたが、野望を持ったパトリツィアに目をつけられたことで、グッチ一族の崩壊は始まっていくのでした。
グッチ一族の崩壊
グッチオ・グッチ氏の五男ロドルフォの一人息子マウリツィオの結婚により、グッチ一族の崩壊は始まっていくのですが、、、、、。
それでは、グッチ一族の崩壊を見ていきましょう。
グッチ家の財産目当てでマウリツィオに色仕掛けをしながら近づいてきた悪女パトリツィア。
パトリツィアは望み通り、マウリツィオと結婚することが出来ました。
そしてマウリツィオの父親も亡くなり財産も無事に相続。
しかしパトリツィアの野望はそこで終わりではなかったのです。
グッチの会社そのものを手に入れる野望を抱いていました。
パトリツィアは夫のマウリツィオにグッチを支配するようにそそのかし始めます。
マウリツィオは従弟にあたるアルドの息子たちが所有する株式を買い取り、グッチ全体の50%以上の株式を所有することに成功。
最終的に、叔父にあたるアルド(創業者グッチオ・グッチ氏の三男)までもグッチの経営から追放してしまったのです。
事実上、マウリツィオがグッチの三代目に。
しかし、このマウリツィオは経営の才能は全く持ち合わせていませんでした。
夫に変わってパトリツィアがグッチの女帝のように振舞い始めます。
パトリツィアはデザインの才能がないにもかかわらず、オリジナルデザインのバックを作らせますが駄作に終わり全く売れず、グッチの売り上げも徐々に低迷を辿り始めます。
そしてグッチの三代目マウリツィオは、ここに来てパトリツィアが自分と結婚したのは、お金が目的だったことにようやく気付きます。
父親の反対がここに来てやっと理解できたのですが、時は既に遅し。
マウリツィオの命は刻々と終わりに近づいて行くのです。
グッチ三代目暗殺事件の真相
パトリツィアが自分に全く愛がないことに気づいたマウリツィオは、別の女性の元へ行ってしまいます。
そして元々経営の才能がなかったばかりに、グッチの売り上げも1980年~1990年代前半まで低迷期を辿ります。
とうとうマウリツィオは、中東の資本家にグッチを売却。
事実上、ブランドのグッチとは一切関係なくなります。
グッチの経営からは身を引きましたが、マウリツィオには十分な資産が残っていたのです。
マウリツィオは別の女性と暮らしていくのに、お金に困ることはありませんでした。
一方パトリツィアは、マウリツィオから離婚を切り出されていました。
金づるだったマウリツィオに出て行かれ、グッチのブランドからは一切関係がなくなってしまったのです。
別の女性の元へ走ったマウリツィオに対して強い恨みを持ったパトリツィアは暗殺を計画。
マフィアを雇い、マウリツィオの暗殺を依頼。
1995年3月27日、マウリツィオの暗殺は実行されます。
マウリツィオが朝オフィスに顔を出したところをマフィアの拳銃によって暗殺されてしまうのでした。
マウリツィオの暗殺実行から数時間後に、パトリツィアは裁判所に向かい、マウリツィオと女性が一緒に暮らしていた住宅を差し押さえを申請。
この家から女性を強引に追い出したのです。
父親の反対を押しきってパトリツィアと結婚したマウリツィオは、皮肉にも妻に殺されてしまう悲劇の一生を閉じることになってしましました。
パトリツィアは、自分の手を汚さずに夫のマウリツィオを殺害。
マウリツィオを殺したことはバレずにこのまま墓場まで持って行けると目論んでいたパトリツィア。
しかし神はパトリツィアの傲慢でわがままな罪を決して見過ごすことはしませんでした。
マウリツィオの暗殺から数年後、マウリツィオを殺したにがパトリツィアであったことが明るみになったのです。
パトリツィアの黒幕を暴いたのは、パトリツィアが暗殺を依頼したマフィアでした。
マフィアは、マウリツィオの暗殺の代償として受け取った報酬に不満を持っていたのです。
パトリツィアがマフィアに渡した報酬は日本円で7000万円。
この金額に不満を募らせていたマフィアがパトリツィアに依頼されて暗殺したことを暴露したのでした。
パトリツィアは逮捕され1997年に行われた裁判により、懲役29年の実刑が確定されました。
![話題作『ハウス・オブ・グッチ』、キャスト&実際の一族関係者を比較(コスモポリタン) - Yahoo!ニュース](https://www.smile-life-can.site/wp-content/uploads/2022/02/image-2.jpeg)
現在、私たちが憧れるグッチのブランドはどのような経営陣が携わっているのでしょうか?
グッチは2004年にフランスを拠点地とする流通会社のPPRの傘下となり、2013年にPPR社の組織改編が行われケリングと改称。
現在のグッチの事業自体はケリングが行っているそうです。
乗馬をモチーフとした皮革製品から人気を博しながら成長し、世界中のセレブから愛されたグッチ。
グッチは野望を持った人の手によって、グッチ一族からは離れてしまいましたが、それでも現在はたくさんの人の憧れのブランドであることは間違いありません。
創業者のグッチオ・グッチ氏が目指していたグッチになっているでしょうか?
グッチの原点はイギリス貴族の洗練された感性でした。
グッチを一言で言うなら「洗練」の一言。
しっかりと創業者のグッチオ・グッチ氏の思いは繋がっているのではないでしょうか。
まとめ
グッチ家三代目暗殺事件の真相について紹介しました。
創業者グッチオ・グッチ氏の思いをいつまでも受け継いで素晴らしい製品をこれからも願っています。
そしていつかは憧れのグッチのバックを、、、、。
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