千葉県房総半島南部に昔から伝わる郷土料チッコカタメターノをご存知ですか?
チッコカタメターノは最近ではメディアにも度々取り上げられ、その都度話題となっているようです。
この記事ではチッコカタメターノの販売について、また作り方も合わせて紹介しています。
チッコカタメターノのとは?
千葉県の房総半島南部の郷土料理の一つチッコカタメターノ。
何やら名前がイタリア語敵な感じを受けますが、チッコカタメターノは房総半島南部の酪農家が作っていた郷土料理です。
酪農家の間では「牛の乳を固めたもの」として認識されており、牛の乳を方言で「ちっこ」と呼んでおり、酪農家の間では「ちっこを固めたもの」で通っていました。
チッコカタメターノは子牛を出産したばかりの母牛からは出産から5日間は成分が濃すぎるために食品衛生法により牛乳を出荷出来ない決まりがあるそうです。
本来は出荷出来ない牛乳は捨てるしかないところに、酪農家たちが勿体ないからと考え出されたのがチッコカタメターノだったのです。
チッコカタメターノは牛乳を温めて沸騰寸前になったところにお酢を加えることによって牛乳の成分が固まって汁と分離したところをザルで濾して固めたものです。
要するにカッテージチーズのようなものですね。
私はこのチッコカタメターノは小学生の時に食べたことがあります。
近所で乳牛を飼っており、当時この原理で本来は捨ててしまう牛乳を利用して作っていたのです。
私は茨城県出身なのですが、私の地方では牛乳豆腐と呼んでいました。
子供ながらにとても美味しかった記憶が残っています。
牛乳豆腐と言っても、まるでチーズそのものだったと記憶しています。
チッコカタメターノは千葉県の房総半島だけでなく各地の酪農家では当たり前のように作っていたのかもしれません。
また、地方によっては牛乳豆腐とも呼ばれていました。
チッコカタメターノの販売は?
チッコカタメターノは、出産後間もない母牛の初乳に寄って作られるのもで、かなり貴重な物とも言えます。
また、食品衛生法に寄って出荷出来ない牛乳から作られているため、チッコカタメターノは市場には出回ることのない幻の商品と言ってもいいでしょう。
ちなみに、チッコカタメターノの販売しているところを探してみたのですが、やはりチッコカタメターノは流通はされていないようです。
ただ、チッコカタメターノに近い商品を見つけることができました。
房総半島の近藤牧場からのお取り寄せで、チッコカタメターノの製法と同じ工程で手作りされたチーズセットです。
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チッコカタメターノの作り方
チッコカタメターノは出産後すぐの母牛の牛乳で作られますが、普通の牛乳で家庭で作ることは可能なのでしょうか?
調べたところ市販されている牛乳からでも作ることが出来るとのこと。
早速、作ってみました。
作り方を紹介します。
1・牛乳500ccを沸騰寸前まで温めます。
2・沸騰寸前になったら火を止め、そこにお酢を大さじ1杯入れて攪拌します。
3・おぼろ豆腐のような状態になるので、それをキッチンペーパーを敷いたザルで濾します。
4・キッチンペーパーで水分をギュッと絞って冷やして出来上がりです。
カッテージチーズと作り方は同じなのですが、ただカッテージチーズとチッコカタメターノの違いはお酢を入れるタイミングが違うだけです。
カッテージチーズは牛乳の温度が60度位の時にお酢を入れます。
それに対してチッコカタメターノは沸騰寸前でお酢を入れます。
出来上がりの違いは、ボロボロのおぼろ豆腐のようなカッテージチーズに対して、チッコカタメターノは固く弾力のある食感に仕上がります。
また、水気を絞る強さによっても仕上がりが変わってくるようです。
出来上がったチッコカタメターノは、そのまま食べるとチーズの風味は感じられますが塩気がないのでそのままでは物足りない感じでしょうか。
チッコカタメターノの発症の地の房総半島ではチッコカタメターノに刻みネギを散らして醤油をかけて食べるのが一般的だそうです。
また、厚揚げの感覚で炒めても美味しいとのこと。
個人的には、チッコカタメターノにオリーブオイルを垂らして塩をパラパラかけて食べるのが美味しいかなと思っています。
また、トマトとも相性が良いのでサラダのトッピングにも合いそうです。
作り方はとても簡単ですので、みなさんも是非一度チッコカタメターノ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
チッコカタメターノの販売先や作り方を紹介しました。
チッコカタメターノ、是非一度作って見て下さい!
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